Profile
1998年千葉県出まれ、福岡市在住。文化芸術分野の企画やマネジメント、地域文化や産業に関する調査編集、ツアーの企画やガイド、古物の修理や空間プロデュースなど行う。
法政大学文学部地理学科卒業、九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻修了。過疎地から都市まで、調査と表現を行き来しながら、自身を含めた人々の動きを見つめ、地域に位置づける。26歳。
これまで、“眼前の景色はどのようにしてできたのか”を興味の起点に、フィールドワークと文献調査に基づく成果を地理学やデザインの分野で発表してきた。視座に自覚的になりながら、無数の眼差しの蓄積として浮かび上がる“地域のイメージ”や“土地の記憶”を扱い、写真やインスタレーション、書籍やツアーの企画などを用いて作品を制作している。
これまで特に、炭鉱や離島など、地理的隔絶が大きいとされる地域を訪れ発表しているが、そのフィールドワークによって照射される自身の生活空間(都市-郊外空間)のさまや、物理的距離にとどまらず、精神的距離の遠い異界をも、連続的なパースペクティブで捉えようとしている。
photo by Sei Katori
2018年4月-2022年3月 法政大学文学部地理学科 文化地理学 中俣均ゼミ。
2021年4月-9月 関西大学文学部 交流学生として派遣 文化地理学 野間晴雄ゼミ。
2022年4月-2024年3月 九州大学大学院芸術工学府 未来共生デザインコース 編集・情報デザインを中心に 池田美奈子研究室 2024年3月修了。
修士論文は「地域・住民のあり方に応じた『土地の記憶』の収集整理と共有-長崎県 池島での実践-」と題して、7年間通っている集落の生活文化をどう解釈し関わるかを検討した。1ヶ月間現地に滞在しながらの質的調査と、地勢・流通・政策などの文献調査を組み合わせ、実態的な地域像を立ち上げることがその軸になっている。
これまで、映像、写真、文章による、地域と人のアーカイヴに日本各地で関わってきた。
都市から農山漁村まで、文化地理の視点から地域で当たり前になっているものそれ自体の価値を浮かび上がらせ、言葉や図表で表現することを得意とする。
生活のしかたの興味から、団地に魅了され、2021年は大阪の千里ニュータウンに、2022年からは福岡の市街地住宅に居住中。
地域と人の記録と情報発信に力を入れている。
Biography
2019年11月 「こだまするまちvol.1」を発行。
2020年1月 御茶ノ水ソラシティ KS46Wall(東京都千代田区)にて写真展を企画開催。
2020年5月 音楽や写真を通して日本各地をみつめるウェブメディア「どこか」を立ち上げる。
2020年11月 「dokoka vol.1 京都編」をホホホ座浄土寺店,hand saw pressの協力で出版。
2023年10月 広島県尾道の古本屋弐拾dBより出版の小雑誌『雑居雑感』3号に「離れたところを想像していたい -長崎県 池島-」が掲載。
Skill
①アートマネジメント
近年はアート分野でのプロジェクトマネジメントやコーディネート、コミュニティ運営業務に携わる。
2024年6-9月にかけて福岡市主催のアートイベント「福岡城跡電磁盆踊り」においてコミュニティマネージャーとキュレーターアシスタントとして受託。
②デザインリサーチ
2024 福岡県糸島市協定大学等課題解決型研究事業「文化に根ざした機能的な住居・地番表示の情報デザイン」地理歴史調査・執筆(九州大学芸術工学府)
③ツアー企画実施
2016年より、国内各地を歩き、地域の成り立ちに産業構造や生活文化の面から探求するツアーを不定期に実施している。
2022年には福岡県福岡市にて天神明治通りまちづくり協議会主催の「天神アートプロジェクト」にて、再開発の進む都市のなかに人々の営みの蓄積をみるツアーを実施した。
④編集・デザイン
2021年11月発行の自主制作本「dokoka vol.1 京都編」の編集。
⑤記録写真,映像撮影
音楽系Webサイト「mikiki」での記事写真撮影。
⑥地図を中心にしたグラフィックデザイン
⑦土地や建物,什器を活かした空間づくり
2022年 天神明治通り街づくり協議会主催「天神アートプロジェクト」出展作品「2022年 天神のサロン」
⑧楽器・カメラ修理
シンセサイザーやカメラ,オーディオなどの機械の修理。